2026年1月のLME6金属を振り返る|上昇の“決定打”は何だったのか

こんにちは、非鉄金属ナビ運営事務局です。
2026年1月、年初めから金属価格高騰しすぎてびっくりですね。笑
銅なんてもはや別金属です。ここまで乱高下が激しいと、普通に商売ができないですよね。
私の周りでも皆さんが博打のようだと言ってますね。
さて、それでは、そんな激動の1月を振り返ってみたいと思います。


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───── それでは、本文の続きをどうぞ ─────

1月の結論:モノが足りないのではなく「お金が押し寄せた」

1月の市場を一言でいうと、「実際に使う人が増えた」というよりは「投資家のお金が一気に入ってきた」月でした。

なぜ、実需(使うための買い)以上に価格が跳ね上がったのか? 理由はシンプルに3つです。

  1. 「儲かりそうだから」買った: 必需品としてではなく、値上がりを期待した投資目的の買いが急増しました。
  2. 「在庫が遠くにある」不安: 世界全体の在庫量よりも「今すぐ使える場所に在庫がない」という見え方が、品薄感を煽りました。
  3. 追い風のタイミング: ドル安や国際情勢の不安が重なり、「今は金属を買っておくのが安全だ」というムードが加速しました。

この3つが合体した結果、銅が史上最高値を更新し、錫(スズ)が暴騰するという記録的な1ヶ月になったのです。


1月の値動きまとめ(1トンあたりの価格/米ドル)

1月の初めと終わりを比べると、その差は一目瞭然です。

金属1月初め1月末変動率
$12,571$13,369+6.4%
アルミ$2,986$3,110+4.2%
亜鉛$3,106$3,343+7.6%
鉛(なまり)$1,968$1,957-0.6%
ニッケル$16,765$17,540+4.6%
錫(すず)$42,050$54,000+28.4%

ポイント: ほとんどの金属が上昇するなか、鉛(なまり)だけが取り残されたのが今月の大きな特徴です。


なぜ「投資のお金」で価格が上がるのか? 3つの仕組み

ふだん聞き慣れない市場のメカニズムを、身近な例えで説明します。

① 上がっているから、さらに買う(トレンドフォロー)

投資の世界には「人気の商品にはさらに人が集まる」というルールがあります。少し値上がりし始めると、コンピューターや投資家が「これは上がる流れだ!」と判断し、機械的に買い注文を入れます。これがさらなる値上がりを呼ぶ循環を作りました。

② 損をしないための「強制的な買い」(踏み上げ)

「これから価格が下がる」と予想して賭けていた人たちは、予想に反して価格が上がると、大損を避けるために商品を買い戻さなければなりません。この**「あきらめの買い」**が、さらに価格を押し上げるガソリンになってしまいました。

③ 在庫は「量」より「場所」が大事

例えば、日本で米が足りないとき、アメリカの倉庫に大量の米があってもすぐには食べられません。

  • 近くの倉庫にある → 安心
  • 遠くの倉庫にしかない → 不安(=価格が上がる)1月は、統計上の数字はあっても「必要な場所にモノがない」という不安が、価格を吊り上げる原因になりました。

金属別:1月のダイジェスト

銅(Copper)|1/29に史上最高値を更新!

1月の主役です。投資家の買いと「あきらめの買い」が重なり、一時14,500ドルを超える過去最高値を叩き出しました。世界的な在庫の偏りも、この勢いを後押ししました。

錫(Tin)|28.4%という異次元の暴騰

もともと取引されている量が少ない小さな市場に、大量の投資資金が流れ込んだため、価格が跳ね上がりました。中国の団体が「上がりすぎだ」と注意喚起をしましたが、勢いは止まりませんでした。

亜鉛・アルミ・ニッケル|「期待感」で上昇

どれも「これから足りなくなるかも」というストーリーに乗って、投資資金が入りやすい状態でした。特に亜鉛は、過去の品薄の記憶から、価格が跳ね上がりやすい性質を見せました。

鉛(Lead)|なぜ一人だけ下がったのか?

鉛には「これから劇的に足りなくなる」という物語がありませんでした。倉庫には十分な在庫があり、投資家から見て魅力的な「値上がりのシナリオ」が描けなかったため、上昇レースから一人だけ脱落してしまいました。


まとめ:2026年1月は何だったのか?

一言でいえば、**「お金の行き先で勝負が決まった1ヶ月」**でした。

  • 上がる材料(ストーリー)がある金属: 投資家のお金が集まり、実力以上に跳ね上がった。
  • 材料がない金属(鉛): お金が集まらず、市場の熱狂から置いていかれた。

「モノが足りないから高い」という常識だけでは測れない、金融市場ならではのダイナミックな動きが見られた1ヶ月でした。


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