「銅価格は今後どうなるのか」
「この高騰はいつまで続くのか」
「銅を買うタイミング、売るタイミングはどう考えるべきか」
このように悩んでいる調達担当者、製造業の方、スクラップ業者の方は多いのではないでしょうか。
2026年4月後半にかけて、銅相場は再び高値圏まで上昇しました。LME3か月銅価格は13,000ドル/トン台で推移し、COMEX銅先物も高値圏を維持しています。
一方で、現在の銅市場は単純な「世界的な銅不足」ではありません。取引所在庫は米国側に大きく偏っており、世界全体で見れば在庫は一定程度あるものの、地域別・物流別・品位別に見ると大きな歪みが残っています。
結論から言うと、2026年4月末時点の銅相場は、
短期:高止まりしやすいが、乱高下に注意
中期:一度調整する可能性がある
長期:電化・AI・送配電需要を背景に、再び強含みやすい
という見方が妥当です。
本記事では、2026年4月末時点の最新情報をもとに、銅価格の現在地、値上がりの理由、今後の価格シナリオ、そして調達担当者・スクラップ業者が取るべき対応をわかりやすく解説します。
※本記事は2026年4月28日時点の公開情報・市場データをもとに作成しています。相場は日々変動するため、最新の銅建値・LME価格・為替もあわせてご確認ください。
この記事で分かること
この記事では、以下の内容を解説します。
・2026年4月末時点の銅価格の現在地
・LME・COMEX・SHFEの銅価格動向
・銅価格が高止まりしている理由
・2026年の銅需給見通し
・中国の硫酸輸出停止が銅相場に与える影響
・米国の銅関税リスク
・日本国内の銅建値に為替が与える影響
・今後1〜3か月、3〜12か月、1〜3年の銅価格シナリオ
・調達担当者・スクラップ業者が今取るべき対応
2026年4月末時点の銅価格はどうなっている?
まず、現在の銅相場の位置を確認しておきましょう。
2026年4月後半の銅価格は、かなり高い水準にあります。添付レポートでは、4月22日時点でLME3か月銅価格が13,448.5ドル/トン、COMEXの2026年5月限が4月24日時点で6.0270ドル/ポンドと整理されています。
主な市場データは以下の通りです。
| 市場 | 指標 | 数値 |
|---|---|---|
| LME | 3か月銅価格 | 13,448.5ドル/トン |
| COMEX | May 2026終値 | 6.0270ドル/ポンド |
| COMEX在庫 | 倉庫在庫 | 547,708トン |
| SHFE | 主力2606終値 | 103,170元/トン |
| 国内銅建値 ※4月28日 | LME×為替 | 2,230,000 |
ここで重要なのは、銅価格が高騰している一方で、世界中どこでも銅が不足しているわけではないという点です。
特にCOMEX在庫は大きく積み上がっており、米国側には多くの銅在庫が集まっています。一方で、LME在庫はアジアからの流出などにより減少しているとされます。
つまり、現在の銅市場は、世界全体では在庫がある
しかし、地域別に見ると在庫の偏りが大きい。という状態です。
この「在庫の偏り」が、足元の銅相場を非常に読みにくくしています。
銅価格がここまで高騰している6つの理由
銅価格が高止まりしている理由は、ひとつではありません。
主な要因は以下の6つです。
- 銅精鉱・製錬のボトルネック
- チリ・コンゴ民主共和国・インドネシアなどの供給リスク
- 米国の銅関税をめぐる不透明感
- AI・データセンター・送配電網などの構造需要
- 中東情勢とホルムズ海峡をめぐる物流不安
- 中国の硫酸輸出停止による供給リスク
ここから、それぞれ詳しく見ていきます。
理由①:銅精鉱・製錬のボトルネック
まず大きいのが、銅精鉱と製錬の問題です。
銅地金の在庫が一定程度あっても、鉱山から出る銅精鉱の供給が詰まれば、将来の供給不安が意識されやすくなります。
特に近年は、中国の製錬能力が大きく増えた一方で、銅精鉱の供給が十分に追いついていません。その結果、製錬所が銅精鉱を確保するための競争が激しくなり、処理費であるTC/RCが大きく低下しています。
TC/RCの低下は、製錬所の採算悪化を意味します。製錬所の採算が悪くなると、減産やメンテナンス前倒しが意識され、精錬銅の供給にも影響が出る可能性があります。
つまり、今の銅市場は、
鉱山側も簡単には増産できない
製錬側も採算悪化で無理をしにくい
という状態です。
この構造が、銅価格の下値を支えています。
理由②:主要産地の供給リスク
銅の供給では、チリ、コンゴ民主共和国、インドネシアなどの動向が重要です。
これらの地域では、鉱山トラブル、品位低下、インフラ制約、政策リスクなどが重なり、計画通りに供給が増えないリスクがあります。
添付レポートでも、ICSGが2026年の鉱山生産見通しを引き下げた背景として、コンゴ民主共和国、チリ、インドネシアの伸び鈍化が挙げられています。
銅相場では、年間の需給バランスだけでなく、「どこで供給障害が起きるか」が非常に重要です。
世界全体では小幅余剰でも、チリやコンゴ民主共和国、インドネシアのような主要供給地域でトラブルが起きれば、短期的に価格が急騰する可能性があります。
理由③:米国の銅関税をめぐる不透明感
2026年の銅相場を見るうえで、米国の銅関税をめぐる政策リスクも重要です。
Goldman Sachs Researchは、米国の精錬銅関税について、2026年半ばに15%の関税が発表され、2027年に実施される可能性を基本シナリオとして見ています。関税の発表や実施が遅れる場合でも、銅価格の方向性に大きな影響を与えうると指摘しています。
このような関税リスクがあると、米国向けに銅を前倒しで確保する動きが出やすくなります。
その結果、COMEX在庫が増える一方で、LMEやアジア側の在庫が減るという地域間の歪みが発生しやすくなります。
これは、銅相場を単純な需給だけでは読めなくしている大きな要因です。
理由④:AI・データセンター・送配電網などの構造需要
銅は、電気を通すために欠かせない金属です。
従来の銅需要は、建設、不動産、電線、家電、自動車、機械などが中心でした。しかし、近年は新たな需要が加わっています。
・AIデータセンター
・送配電網の増強
・再生可能エネルギー
・EV
・電力インフラ
・防衛関連
特にAIデータセンターや送配電網は、大量の電力設備を必要とします。電線、変圧器、配電盤、電源設備など、さまざまな場面で銅が使われます。
そのため、景気が多少弱くなっても、電力インフラ関連の銅需要が相場を下支えしやすい状況です。
ただし、ここで注意したいのは、AI需要だけで銅価格が一直線に上がり続けるわけではないという点です。
短期的には、在庫、金利、為替、中国需要、投機資金の動きによって大きく上下します。AIや送配電需要は、あくまで中長期の下支え要因として見るのが現実的です。
理由⑤:中東情勢とホルムズ海峡をめぐる物流不安
2026年4月時点では、中東情勢とホルムズ海峡をめぐる物流不安も、銅相場のボラティリティを高める要因になっています。
Reutersは、ホルムズ海峡をめぐる輸送混乱が続く場合、硫黄や硫酸の供給に影響し、銅生産に必要な原料・薬剤の流れが不安定になる可能性があると報じています。Goldman Sachsも、ホルムズ海峡の輸送混乱と中国の硫酸輸出停止が重なることで、銅生産に重要な市場がタイト化するリスクを指摘しています。
ここで重要なのは、中東情勢は銅相場に対して「上げ材料」と「下げ材料」の両方になるという点です。
上げ材料としては、物流混乱、エネルギーコスト上昇、供給不安があります。
一方で、下げ材料としては、原油高による世界景気減速、製造業需要の鈍化、リスクオフによる投機資金の引き揚げがあります。
そのため、中東情勢が悪化したから必ず銅価格が上がる、とは言い切れません。
実務上は、ニュースヘッドラインによる急騰・急落に振り回されすぎず、分割購入・分割売却でリスクを抑えることが重要です。
理由⑥:中国の硫酸輸出停止とチリ銅生産への影響
2026年4月以降、銅相場で特に注目されているのが、中国の硫酸輸出停止です。
Reutersによると、中国は5月から硫酸輸出を停止する見込みとされており、これは銅生産にとって大きな意味を持ちます。硫酸は、低品位の銅鉱石から銅を取り出すリーチング工程で使われる重要な薬剤です。
特に影響を受けやすいのがチリです。
Reutersは、中国からチリ向けの硫酸輸出が2026年3月にゼロになったと報じています。チリは硫酸の多くを輸入に依存しており、硫酸不足が進むと、リーチングによる銅生産に影響が出る可能性があります。
さらに、Morgan Stanleyの見方として、チリの年間110万トン規模のリーチング系銅生産がリスクにさらされる可能性も報じられています。
これは、銅相場にとって非常に重要です。
なぜなら、2026年の需給見通しが小幅余剰であっても、硫酸不足によってチリの銅生産が想定より減れば、短期的には再び供給不安が強まる可能性があるからです。
期に回復しています。中国の製造業者による押し目買いが入りやすい環境にあることも、下値を支えている要因です。
それでも銅相場を弱気一辺倒で見られない理由
一方で、「需給が余剰なら銅価格は下がる」と単純には言えません。
なぜなら、銅市場では現在、鉱山・精鉱・製錬・物流・硫酸のボトルネックが残っているからです。
特に注意すべき供給リスクは以下です。
・チリの硫酸不足
・コンゴ民主共和国の供給リスク
・インドネシアのGrasberg鉱山の回復遅れ
・中国の製錬能力拡大による精鉱需給の逼迫
・COMEXとLMEの在庫偏在
・米国の銅関税をめぐる不透明感
銅相場では、「総量」だけでなく、「どこに在庫があるのか」「どの地域で不足しているのか」が非常に重要です。
現在の銅市場は、平均では余剰、しかし、局所的には非常にタイト。という構造です。
これが、今の銅相場を難しくしている最大の理由です。
中国需要は「不動産は弱いが、製造業・EV・電力は底堅い」
銅需要を考えるうえで、中国の動向は欠かせません。
中国不動産は依然として弱い状況です。不動産開発や新規着工の低迷は、建築用電線、空調、設備、配管、機械などの銅需要にとって重い材料です。
一方で、中国の製造業、EV、電力インフラ、再生可能エネルギー関連は底堅さを残しています。
つまり、中国需要は一言で言えば、
不動産は弱い
しかし、製造業・電力・EV・AI関連は底堅い
という構図です。
そのため、短期的には調整があっても、銅価格の長期的な下値は固くなりやすいと考えられます。
日本国内では「LME銅価格」だけでなく為替が重要
日本国内の銅価格を見る場合、LMEやCOMEXだけを見て判断するのは危険です。
なぜなら、国内の銅建値や銅スクラップ価格には、為替が大きく影響するからです。
銅建値は、おおまかには以下のように考えられます。
銅建値 ≒ LME銅価格 × 為替 + プレミアム等
たとえば、LME銅価格が12,500ドル/トン、為替が156円/ドルの場合、
12,500 × 156 ÷ 1,000 = 1,950円/kg
となります。
実際の銅建値には、プレミアム、運賃、国内需給、メーカー判断なども加わるため、この計算式だけで完全に一致するわけではありません。
ただし、考え方としては非常に重要です。
つまり、LME銅価格が下がっても、ドル円が円安に進めば、日本円ベースの銅価格はあまり下がらない可能性があります。
特に、以下のような企業は注意が必要です。
・電線メーカー
・伸銅品メーカー
・銅合金メーカー
・部品加工業者
・建設・設備関連業者
・銅スクラップ業者
銅相場を見るときは、LME価格だけでなく、必ず為替もセットで確認する必要があります。
今後1〜3か月の銅価格見通
短期、つまり今後1〜3か月の銅相場は、高止まりしやすいが、乱高下しやすい相場と見ています。
ベースシナリオでは、LME3か月銅は、12,300〜13,600ドル/トン程度のレンジを想定します。
今後3〜12か月の銅価格見通し
中期では、銅価格はいったん調整する可能性があります。
理由は、2026年の銅需給について、主要機関が大幅不足ではなく小幅余剰、または供給超過を見ているためです。
ベースシナリオでは、3〜12か月のLME銅価格は、11,500〜12,800ドル/トン程度が中心レンジになると見ます。
今後1〜3年の銅価格見通し
長期では、銅価格は再び強含みやすいと考えます。
理由は、銅の需要構造が変わってきているためです。
従来の銅需要は、建設、不動産、電線、家電、自動車、機械などが中心でした。しかし今後は、そこに以下の需要が加わります。
・EV
・再生可能エネルギー
・送配電網の増強
・AIデータセンター
・電力インフラ
・防衛関連
一方で、銅鉱山の開発には長い時間がかかります。新しい鉱山をすぐに増やすことはできません。
また、鉱石品位の低下、環境規制、水資源の制約、地域紛争、製錬能力の偏りなどもあります。
そのため、長期的には需要は増えやすい、供給はすぐには増えにくいという構造が続きます。
1〜3年のベースシナリオでは、LME銅価格は、12,000〜14,000ドル/トン程度を想定します。
強気シナリオでは、14,000〜16,500ドル/トンまで上昇する可能性もあります。
主要機関の2026年銅価格予測コンセンサス
まず、世界の主要調査機関・企業が発表している2026年の銅価格予測を一覧で比較します。(当サイト発行「LME6金属予測レポート 2026年版」より抜粋)
| 調査機関 | 2026年 予測価格(LME) | 公表時期 | 予測の核心 |
|---|---|---|---|
| J.P. Morgan | 約$12,075/t(年平均) | 2025年11月 | 供給混乱+低在庫でタイト。Q2平均$12,500を想定 |
| Goldman Sachs | $11,400/t(年平均) | 2025年12月 | 関税シナリオと在庫循環で「高値→調整」を織り込む |
| S&P Global Ratings | $10,500/t(前提価格) | 2025年10月 | 企業分析のベースケース。耐性設計の基準値 |
| Fastmarkets | $10,000〜$11,000/t | 2025年11月 | 精鉱逼迫・製錬制約など不確実性を反映 |
| PPC(国内最大手) | $10,000超(年平均) | 2025年12月 | 2026年需給:▲28万トン(供給不足)の見通し |
各機関の予測には幅がありますが、全機関が10,000ドル/トン以上を見込んでおり、「高値圏が続く」という点ではコンセンサスが一致しています。
のドル買い(円安要因)が綱引きする展開が予想されます。高市政権下では追加利上げに慎重な姿勢も示されており、大幅な円高は見込みにくい状況です。
銅を買う企業はどう対応すべきか
銅を使うメーカーや加工業者にとって、今の相場で最も避けたいのは、高値での一括購入です。
短期的にはさらに上がる可能性がありますが、中期的には調整リスクもあります。
そのため、実務上は、
必要量を一度にすべて買うのではなく、分割して手当てする
という対応が有効です。
具体的には、価格が押した局面で一部を確保し、上抜けした場合は追加でヘッジする。残りは月次で平準化する、という考え方です。
また、日本企業の場合は、銅価格だけでなく為替も重要です。
円安が進めば、LME銅価格が下がっても国内価格は下がりにくくなります。
調達担当者は、以下をセットで確認する必要があります。
・LME銅価格
・COMEX銅価格
・国内銅建値
・TTS、TTMなどの為替
・ドル円
・取引所在庫
・中国の景気指標
・主要鉱山の供給状況
・硫酸やエネルギーコストの動向
銅価格だけを見て判断するのではなく、「銅価格 × 為替 × 国内需給」で考えることが重要です。
よくある質問
Q1. 銅価格の高騰はいつまで続きますか?
短期的には、2026年上半期から夏場にかけて高値圏が続く可能性があります。特に、米国の銅関税をめぐる判断、中国の硫酸輸出停止、チリやコンゴ民主共和国の供給リスクが残る間は、価格が下がりにくい展開が想定されます。
ただし、2026年通年で見ると、ICSGやGoldman Sachsは精錬銅市場の供給超過を見込んでいます。そのため、4月後半の急騰水準がそのまま1年続くというより、短期は高止まり、中期は調整リスクあり、と見るのが現実的です。
Q2. 2026年の銅価格予測はいくらですか?
当サイトでは、2026年のLME銅価格について、短期は12,300〜13,600ドル/トン、中期は11,500〜12,800ドル/トン、長期では12,000〜14,000ドル/トン程度を中心シナリオとして見ています。
ただし、供給障害や関税リスクが強まれば、14,000ドル/トン台まで上振れする可能性もあります。一方で、世界景気の減速や中国不動産の悪化が強まれば、10,000ドル台前半まで調整する可能性もあります。
Q3. 銅相場が下落に転じる条件は何ですか?
銅相場が明確に下落に転じる条件としては、以下が考えられます。
・米国の銅関税リスクが後退する
・COMEX在庫の積み上がりが一服する
・中国の不動産・製造業指標が悪化する
・チリやコンゴ民主共和国の供給不安が後退する
・硫酸不足への懸念が落ち着く
・投機的な買いが剥落する
これらが重なれば、銅価格は中期的に調整しやすくなります。
Q4. 銅スクラップを売る最適なタイミングはいつですか?
足元の高値圏は、銅スクラップの売り手にとって有利な局面です。
ただし、さらに上振れする可能性も残っているため、全量を一度に売るよりも、分割売却が現実的です。
たとえば、在庫の一部を高値圏で売却し、残りはLME銅価格、国内銅建値、為替、スクラップ市況を見ながら段階的に売る方法が考えられます。
特に、ピカ銅、並銅、雑線、銅合金などは品目ごとに価格差が大きいため、複数業者の見積もりを比較することも重要です。
Q5. 銅を買う側は今すぐ手当てすべきですか?
銅を買う側にとって、今の高値圏で全量を一括購入するのはリスクがあります。
一方で、供給ショックによってさらに上昇する可能性もあるため、まったく手当てしないのも危険です。
現実的には、必要量の一部を先に確保し、残りは月次や価格水準に応じて分割する方法が有効です。
特に日本企業の場合は、LME価格だけでなく為替の影響も大きいため、金属価格と為替をセットで管理することが重要です。
2026年の銅相場を一言でまとめると
2026年4月末時点の銅相場を一言で表すなら、
余剰とボトルネックが同居する相場
です。
年間の需給見通しだけを見れば、2026年の精錬銅市場は小幅余剰、または供給超過と見られています。
しかし、現実の市場では、在庫の地域偏在、銅精鉱の不足、製錬制約、チリやコンゴ民主共和国の供給リスク、中国の硫酸輸出停止、米国の銅関税、為替などが複雑に絡み合っています。
そのため、単純に「需給が余剰だから下がる」とも、「長期需要が強いから上がり続ける」とも言い切れません。
短期はイベントや在庫偏在で大きく動き、中期は平均回帰しやすく、長期は構造需要に支えられる。
これが、現時点で最も現実的な見方です。
まとめ:銅価格は短期高止まり、中期調整、長期強含み
2026年4月末時点の銅相場は、非常に判断が難しい局面にあります。
短期的には、供給不安や在庫の偏り、投機的な買いによって高値圏が続きやすい状況です。
一方で、中期的には需給が小幅余剰、または供給超過と見込まれており、4月後半の急騰水準から調整する可能性もあります。
しかし長期では、EV、送配電、再エネ、AIデータセンターなどの需要が銅価格を下支えしやすく、再び強含む可能性があります。
したがって、今後の銅相場は、
短期:高止まり・乱高下
中期:調整リスク
長期:構造的に強含み
という見方が妥当です。
銅を買う側も売る側も、今は一方向に決め打ちする局面ではありません。
LME価格、COMEX価格、国内建値、為替、在庫、需給を確認しながら、分割して対応することが重要です。
今後も非鉄金属ナビでは、銅・アルミ・亜鉛・鉛・ニッケル・錫などの相場情報を継続的に更新していきます。銅価格やスクラップ価格の動向を確認したい方は、最新の相場情報もあわせてご覧ください。
※本記事の内容は2026年4月28日時点の情報に基づいています。相場予測は当サイト独自の分析であり、将来の価格を保証するものではありません。投資や取引の判断はご自身の責任でお願いいたします。
※本記事は最新情報が入り次第、随時更新しています。

